パパと手を繋ぐ女の子

夫の子育て意識改革!「我が子レポート」の想像以上の効果とは?

DATE - 2019.4.19
CATEGORY - 妊娠・子育て・家族
WRITER - ふじもとつるり

日頃なにかとお疲れのママたち。私もそのひとりです。

我が家の夫は比較的家事にも育児にも協力的ですが、いかんせん仕事が忙しく、帰宅が遅め。さらに、我が家はお互い実家に頼れる状況ではないので、完全に核家族。そんな中で夫婦2人で必死に頑張っていますが「もし私が疲れて倒れたらどうなるんだろう…?」と、ふと不安になってしまいました。

今回はそんな不安を持っている私と同じ子育てママに、私が不安を解消できたきっかけを作ったお話をお届けしたいと思います。

育児と夫の難しい関係

私は兼業で仕事をしていますが、とてもひとりで一家を支えられる収入は得られません。パパだって、一家の大黒柱として毎日外で戦っているんですよね。それを思うと、百歩譲って家事は私が担当しようとは思います。でも、育児に関しては「たまのお手伝いだけではなく、自分にも今しかできないこと」だと思ってほしいのが本音。

今の夫は子どもにとって「土日は家にお泊まりしてくれるやさしいおじさん」みたいなポジションなんです。夫自身も、子どもはとってもかわいいけれど「二人っきりにされるとどうしていいかわからない!」という状態が生まれてからずっと続いています。

育児に「手伝う」はおかしい?パパも当事者としての意識を持ってほしい!

夫の日々の疲れは、見ていれば痛いほどわかります。けれど、我が家の場合は以下のように比較してみると、夫がお手伝い気分のままでは「まずいな」と思ったんです。

【夫が1週間いない】
大変だけれども、母子だけでいつも通りに生活が回って行く。

【妻が1週間いない】
父子だけでは通園、通院などを含め、夫が知らないことが多いので困ることが多い。

もし私が入院、なんてことになったら未知のことばかりで夫が大混乱しそう。これってやっぱりちょっと不安ですよね。決して夫を責めているのではなく、実際そうなった時に、夫も子どもも無事でいてほしい!普通に生活できるくらいの基盤を持っていてほしい!というのがいちばんの望み。

妻主体の育児を手伝うのではなく「自分も育児をしてるんだ」という自覚があったほうが、夫と子どものこれからの関係も良くなっていくんではないかと気づきました。

夫の子育て意識を変えた私の秘策

「せめて二人で何日か生活することになっても、困らないくらいになってほしい!」と思った私は、自分のこともふりかえってみました。

私自身も、疲れて帰ってきた夫に対して「今日も育児が大変だった」と愚痴っぽくだらだら話しているだけで「こうしてほしい」とはっきり伝えたことがなかったんです。

それじゃあ夫だって「大変だったね」くらいしか言えませんよね。これはかなり反省しました!「何をしてほしいのか」をしっかりと伝えることが、男性の子育ての意識を変える一歩なのでは?と思ったんです。

そこで、私がとった秘策は「我が子レポート」を作ること!あまりいい言い方ではないかもしれませんが、取扱説明書みたいなものです(笑)それではこれから、どんな物を作ったのか、詳しくお話しますね!

男性は理論的に情報を整理すると理解しやすい

だらだらと愚痴っていた私ですが「我が子レポート」を作ることで、男性の特徴も理解できた気がします。男性は「こんなことで困ってるんだけど、どうしたらいいと思う?」という問いかけよりも、直接的な表現を使って、解決するための話を持ちかけるとすんなり受け入れられる人が多いようです。

回りくどい表現ではなく、わかりやすく、解決まで最短で行ける方法を知りたいのではないのかな?と。その仮説のもと、疑問に対しての答えがパッと目で見て理解できるものがよさそう!と考え、レポート形式の「我が子のレポート」づくりに着手しました。

子育てにまつわることをタスクで説明する

「男性は複数のことを同時に行うのが苦手」って、よく聞きませんか?マルチタスクが苦手で、ひとつのことにしか集中できないというのが男性的な特徴だそう。

そういうことなら!と、予防接種に行く場合の行動を、箇条書きでタスク管理できるようにレポートに整理したんです。

・病院にワクチンがあるかどうか確認の電話をする
・自宅で予診票を記入
・検温をする
・持ち物:母子手帳、医療証、保険証、診察券

自治体によって、手順に違いがあると思いますが、こんな風に育児に関する手順をはっきりと紙に記入しました。目で確認できるので、理解しやすくなったみたいです。

我が子のレポート
実物はこんな感じ
我が子のレポート
箇条書きで端的にまとめています

「我が子レポート」がもたらした想像以上の効果

子育ての様々な項目がレポートによって、目に見えてわかるようになると、夫から意外な言葉が飛び出しました。「こんなにいっぱいやることがあって、家事も仕事もしてたの!?大変だったでしょう、今まで気づかなくてごめん。」と。

あくまでも夫と子どもがふたりになっても大丈夫なように作った「我が子レポート」ですが、思いがけず母業の大変さを夫に理解してもらえるきっかけになりました。この「我が子レポート」を作ったことで、夫自身が自分の子育ての参加について自分から疑問を持ってくれたんです。その言葉をかけてもらっただけでも、レポートを作ってよかったなあ!と思いました。

育児は夫とできる最高の思い出作り

子どもはいつか、成長して巣立っていきます。そして残るのは、夫とふたりの生活。その時に「あなたは子育て中なにもしてくれなかった!」とストレスを溜めたまま暮らして行くのはつらいですよね。

今できることをふたりでしっかり理解し、それを共有して「予防接種、本当に大変だったよね〜」なんて思い出を作り上げていくことも、夫婦にとって大事なことなのではないでしょうか。抱っこしてほっぺにチューしてくれる期間なんて、あっという間に過ぎていきます。

その間ずっとお手伝い感覚で我が子に接しているより、空いた時間で育児をやり遂げた!という達成感がある方が、パパたちの自信にも繋がっていきそうです。

「我が子レポート」で、かなり子どもに対しての意識が変わった夫は、ひとりで予防接種に連れて行くことにもトライ!予診票もばっちり、母子手帳など所持品もばっちり。ご機嫌取りのお菓子も持って行きました。

途中で「出生体重って何キロ?」という電話がかかってきて「母子手帳を見たらわかるでしょう?」と思いましたが、なにしろ初めての予防接種。焦ってしまうのは当然だよね、と私自身も心に余裕が生まれた感じがしました。

子育てって本当に大変ですよね。でもそれに振り回されている今って、実はとても幸せなんじゃないかな?と思うことがあります。子どもが全力で親の助けを求めてくる期間て、どのくらいあるんでしょう?いつか巣立ってしまう日まで、こうやって「大変だ!大変だ!」と夫婦で大騒ぎしている今が、いずれふたりの絆に変わるといいなと思います。

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ライター写真・ふじもとつるり
WEBライター
ふじもとつるり
フリーランスのWebライターです。2014年の6月に娘を出産してから、主に子育てや手芸のコラムを書いています。ワンオペ育児と22歳の老猫の介護、家事に趣味に…と毎日忙しく過ごしています。家族と音楽とコーヒーと本が生きがいです。
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