読み聞かせは子どもの豊かな想像力を育むとされるだけに、小さな頃から読み聞かせをしている家庭も多いと思います。ただ、ママばかりが読み聞かせをしているのではないですか?
実は、読み聞かせはパパにこそしてもらいたい育児のひとつなのです。今回は、パパの読み聞かせが子どもに与える利点と、読み聞かせのポイントをご紹介します。
パパの読み聞かせで想像力・学力が高まる!
ハーバード大学の研究チームによると、パパが読み聞かせをすることで、ママが読み聞かせをしたときよりも、子どもの脳内で感情を司る「大脳辺緑系」が活発に働いていたとのこと。つまり「想像力」が刺激されていたのです。
さらに、想像力は好奇心につながりやすい感情であることから、子どもの言語に対する興味にもつながりやすく「言語発達」にもいい影響があるとされます。子どもの学力にとっても利点があるのです。
また、同研究によると、男の子よりも女の子の方が“パパの読み聞かせ”で脳内が活発に反応していたのだとか。男の子のいる家庭はもちろんですが、女の子がいる家庭のパパは、ぜひ今からでも読み聞かせをおすすめします。
パパとママの読み聞かせで何が違うの?
まだ明確な研究結果は出ていないのですが、2点ほど理由として考えられます。
理由1:パパだからこその期待感
どちらかと言えば「育児=ママ」なのが現実。そのため、普段は仕事でいないパパがたまの休日に絵本を読み聞かせしてくれることに、子どもは「期待感」を抱きやすいのです。
期待感は子どもの集中力を高め、想像力を膨らませることにつながります。いつも側にいるママとは違った刺激を与えてくれるからこそ、パパの読み聞かせでは集中しやすいのでしょう。
理由2:パパはただ淡々と進めがち
パパとママの読み聞かせを比較すると分かりやすいのですが、ママは「ドキドキ!」「ガーン!」など抽象的な表現を上手に使います。それに対して、パパは物語のストーリーをそのまま淡々と読みがちです。
ママの読み方は子どものテンションを高める点においてはよいのですが、集中力にはあまりつながりません。シンプルにストーリーが入ってくるのはパパの読み方。だからこそ、子どもが集中し、想像力につながりやすいのです。
パパが読み聞かせるときのポイント
普段からあまり読み聞かせをしていないと、いざ読み聞かせるときにどうしても早口になりがちです。子どもは言語発達が未熟なので、あまり早口にしてしまうと言葉を処理しきれずに集中力が切れます。
パパが読み聞かせるときには「ゆっくり話す」ことを意識しましょう。できれば子どもの表情を確認しながら。その子の理解力に合わせたスピードで進められると、子どもの想像力を途切れさせずにすみます。
今回、パパの読み聞かせが子どもにどう利点があるのかを紹介してきましたが、決してママがダメということではありません。そもそも、パパとママとでは読み聞かせの方法も、期待される役割も異なるのです。
また、絵本の読み聞かせは、想像力や言語発達だけでなく、単純に親子のコミュニケーションにもなります。子どもの頃に読み聞かせをしてもらった絵本、大人になっても覚えている方は多いのではないですか?
もし、普段からパパがあまり子どもと触れ合えていないのであれば、ぜひ絵本の読み聞かせをおすすめしてあげてくださいね。
私の子どもはまだ4ヶ月と小さいため、ストーリよりも色や音のはっきりしたものを読んでいます。例えば、sassyシリーズの「いっこ にこ」や「がおー!」、学研の「しましま ぐるぐる」など。参考になれば幸いです。
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