子どもを育てていると、いくつかのミッションがやってきますよね。例えば離乳食だったり、卒乳だったり、トイレトレーニングだったり。せっかちなうえに、汚されるのが大嫌いなA型の私は、イヤイヤ期の子どもにトイレトレーニングなんて、怒らずに取り組める自信が全くありませんでした。
なので、決めました。「私はトイレトレーニングを頑張りません」と。
ちょうど有名な児童精神科医の佐々木正美さんの本「かわいがり子育て―3歳までは思いっきり甘えさせなさい」を読んでいて、トイレトレーニングに限らず「本人に、いつできるかは決めさせてあげよう」という内容に深く納得したからです。言われてやるのではなくて、自分で決めてやれるようになるという経験は、今後の成長にもプラスだと考えました。
では、頑張らないトイレトレーニングを実際にどのように取り組んだか紹介したいと思います。
まず最低限やったこと
「本人に、いつできるかを決めさせる」と言っても、本人にどんなことができなければいけないのかの知識がなければ無理です。そこで、最低限の知識は持たせることにしました。
1才を過ぎたころから、ノンタンの「おしっこしーしー」や「くろくまくん トイレで ち〜! 」といったトイレトレーニング目的の絵本も読むようにし、しまじろうやアンパンマンのDVDを見せたりしました。
ただし、私からは「トイレ行こうね」とか「オムツはやめよう」といった積極的な声掛けは何もしませんでした。
本人から言い出すまでは何もしない
さあ、トイレトレーニングをやろう!!と思ったら、おまるや補助便座を買ってきたり、トレーニングパンツをはかせてみたりしたくなりますが、それも一切やりませんでした。
本人から言い出すのをじっと待っている、というと聞こえがいいですが、正直なところ放置していました。
2才になった頃にある日突然「トイレ行ってみたい!」と言われ、便座に座らせてみましたが、便座が大きくて怖かったようで、できません。
そこで、そのまま一緒にショッピングセンターに行き「これがあれば座れるね」と言って、本人に補助便座を選ばせて買いました。
偶然押せたやる気スイッチ
本人もそれなりにやる気になっているので、トイレに座らせるのはもう問題ではなく、あとはタイミングのみ。
本人が行きたいと言ったらトイレに座らせる。うまくいけばおしっこが出るという日々が続いていました。でも、ウンチはなかなか難しく、トイレではなかなかできません。ウンチのオムツ替えが面倒だったので「ウンチがトイレでできるようになると楽だな~」と、私にも欲が出てきました。
そこで、「うーんってしてみて」とか、食後のタイミングを狙って連れて行ったりしましたが、ウンチはやっぱり難しい様子。トイレから降りてすぐオムツですることもありました。
そんな中、何気なく言った一言で子どものやる気スイッチを押せたんです。
「おしっこの時は “ちょろちょろ” って音がするね。ウンチの時はどんな音がするのかな?」
そう。オムツの中では音がしません。どんな音がするのか興味を持った子どもは、いきなりやる気を出して、それ以降ウンチは必ずトイレでするようになりました。
ご褒美シールをスモールステップで
ウンチがトイレでできるようになると、お出かけもすごく楽になりました。当時の子どもは、ウンチは100%トイレでするけれど、おしっこはオムツとトイレでの両刀遣い。
そこでまずは、100均でご褒美シールを買ってきて「トイレでおしっこが出たらシールを貼る」という目標を書き、全部クリアさせます。次は「トイレに行ったときにオムツが濡れてなかったらシールを貼る」にレベルアップ。
オムツでしないことを意識させます。だけど、オムツでしていても怒らず「あらら。次のトイレの時に貼れるといいねぇ。」くらいにしておきます。そしてそれもクリアしたら、最後に「一日オムツを濡らさなかったらシールを貼る」です。ここまでくるともうほぼゴール。
オムツかパンツか本人に選ばせる
いよいよオムツを卒業してパンツにレベルアップ。子どもに好きなパンツを選ばせて購入し、毎朝予定を伝えながら本人に選ばせるようにしました。「今日は公園に行くけど、オムツにする?パンツにする?」やる気がある日はパンツ、自信がなければオムツ。そんな日々を過ごし、もちろん失敗することもありましたが数えるほどで、二才半ほどでオムツを完全に卒業することができました。
まとめ
育児中のミッションで色々躓いてきた私ですが、トイレトレーニングが1番ラクに終わった気がします。
単にサボっただけ、とのお叱りの声があっても納得です。ですが、ガミガミ怒りながらやっても楽しくないし、早く外れれば良いというものでもないと思います。これからトイレトレーニングに挑む方には、親子で仲良くチャレンジしてもらえると嬉しいです。
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