こんにちは。沖縄でとれる夜光貝でジュエリーブランドを制作しているTo-mas(トーマス)です。第11回目は2月生まれの誕生石「アメジスト」についてです♩
2月の誕生石「アメジスト」。和名では「紫水晶」と呼ばれる通り、水晶の仲間で美しい紫色をしています。
宝飾品としては、色が均一で濃いものほど価値が高いのですが、最近では色の淡いアメジストにも人気が高まってきています。
また、身に付ける事によって「悪酔い」を防いでくれると言われています。男性のネクタイピンやカフスボタンに、アメジストが頻繁に用いられることが多いのは、こうした意味もあるのかもしれないですね。(なんだか現実的です!笑)
名前の由来はイタズラで呑んだくれな神様?
「悪酔い」はお酒だけではありません。「人生の悪酔いを避ける」という意味合いで、聖職者たちにとって《司教の石》として位置づけられています。
これらの背景には、ローマ・ギリシャ神話のこんな伝説が…
ローマ神話にお酒と豊穣の神「バッカス」という神様がいます。そのバッカスはイタズラが過ぎることで他の神様たちを悩ませていました。また、バッカスの家来たちもブドウ酒作りには長けていましたが、ちょっと酒癖がひどく、善悪の判断が出来ない者たちでした。(つまり、呑んだくれですね)
ある日、家来たちのことでお叱りを受けたバッカスは、腹いせに「これから出会う最初の人間を家来たちに食いちぎらせてやろう」と恐ろしいことを思いつきます。
そこに月の女神・ディアナ仕える妖精「アメジスト」の姿をみつけます。
信仰が深く他の神様たちの自慢でもあった「アメジスト」の姿を見つけたバッカスは、「ちょうどいい。私の家来の方が強いということを見せてやろう!」とアメジストを襲わせてしまいました。
急に襲われてビックリしたアメジストは、主人である月の女神に助けてくれるよう必死に祈りました。その必死の祈りに気付いた月の女神様は、彼女を助ける為にアメジストを水晶(透明)に変えてしまったのです。
目の前で水晶になってしまったアメジストを見たバッカスは正気に戻り、同時に自分の冒した罪の深さにその身を震わせて立ち尽くします。
バッカスは、我と我が身の欲望と狂気を恥じて「私のブドウの実は未来永劫、アメジストへの懺悔となろう!」そう叫びながらブドウ酒を水晶に注ぐと、水晶は美しい紫色に染まったそうです。
宝石となったアメジストは、信仰のシンボルとして伝説となり、悪酔いからも醒めさせるとの伝説が生まれました。アメジストの名前の由来には、そんな秘話もあったんですね。
アメジストの宝石言葉は「誠実」「高貴」「心の平和」「希望」
権威の高い色として、キリスト教の司教や位の高い僧侶、皇族などが好んで身につけた紫色ですが、日本でも「紫色」は高貴で神聖なものとして古来より特別視されてきました。かの聖徳太子が定めた冠位十二階の中でも、最も高い位を表す色は紫だと伝えられています。
紫色は「情熱」を象徴する赤と「冷静」を象徴する青を混ぜる事によって作られます。
そのため、アメジストは心に平穏をもたらし、安らぎと癒しをもたらしてくれます。アメジストを身につけると、感情のコントロールが上手になり、落ち着きを取り戻すことによって、本来の能力や魅力が引き出されると言われているんですよ〜。
知識を深め、己を知り、自分を高めたいと思っている人にオススメの宝石ですね。
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