こんにちは。沖縄でとれる夜光貝でジュエリーブランドを制作しているTo-mas(トーマス)です。第7回目は10月生まれの誕生石「オパール」についてです♩
まるで蜃気楼を宿したような七色の煌めきで人々を魅了する、10月の誕生石オパール。世界で最も愛されている、ジェムストーンのひとつです。
実は私も、1番好きな宝石が「オパール」!!!なんといっても、プレイ・オブ・カラー(遊色効果)が最大の魅力なんですよね〜っ。
オパールは、ひとつの石の中で見る角度により、さまざまな色が煌めきます。手の中に転がして見ているだけでも楽しいことから“憂鬱を追い払い、元気づける力がある”とも言われているそうです。
オパールはオーストラリア出身
オーストラリアでは、国石に指定されているほどの「オパール」。世の中にあるオパールの97%がオーストラリア産なんだそう。
オーストラリア産のオパールは、ホワイトオパール、ブラックオパール、ボルダーオパール…と細かく分かれます。せっかくなので、細かな説明をどうぞっ!
【ホワイトオパール】
白い色をしているオパールで、優しい風合いが特徴。白といっても、透明に近い水晶のようなものから透明感のない乳白色をしたものまで。
産出量も多く、日本への輸入量が多いため、もっともポピュラーな種類です。多くの方がオパールと聞いて思い浮かべるのは、ホワイトオパールかもしれません♩
【ブラックオパール】
地色が黒に近い色合いで、宝石の内部にさまざまなカラーが入り混じっているのが特徴。
オーストラリアのライトニングリッジでしか産出されないことから、色彩や模様に関わらず、ライトニングリッジで産出されるオパールはすべて「ブラックオパール」と分類されます。(シャンパーニュ地方のシャンパンみたいです!)
地色が濃く、赤い模様が入っている「レッドインブラック」は、ブラックオパールの中でも非常に希少価値が高い“最高級品”とされています。
【ボルダーオパール】
鉄鉱石の間に入り込んだ状態で採掘される、ボルダーオパール。
そのスタイルから「アイアンオパール」「母岩オパール」と呼ばれることもあり、石の間に入り込んだオパールを削り過ぎないように慎重にカットしていくので、宝石らしい楕円形にならないことが多々。
ボルダーオパールは、裏面に鉄鉱石部分(母岩)を残してカットされるものがほとんど。ブルーやレッド、グリーンやイエローなどが織りなす独特のデザインは、人工で模倣できるものではありません。
複数のカラーがきれいに層を作るボルダーオパールはほとんど産出されないことから、非常に高い価格がつけられるんです!
ほかにも、メキシコで産出されるものは「メキシコオパール」、エチオピアで産出されるものは「エチオピアオパール」と呼ばれ、透明感溢れるみずみずしい見た目が特徴です。
オパールの宝石言葉「純粋無垢・幸運・忍耐・歓喜・希望」
歴史的に、オパールは幸運のお守りとされ、身につける者に「美しさと成功」「幸せ」を運ぶと言われてきました。
古代ギリシャ人は、オパールは洞察力と予言の力が形になったものだと信じていましたし、ローマの人々もオパールを愛し、希望と純粋さの象徴と考えました。
英国のヴィクトリア女王は、自分の5人の娘の結婚祝いに素晴らしいオパールを贈ったとも言われています。
当時、英国領のオーストラリアでは大量のオパールが採掘され、女王はこの石を「希望の石」としてとても大切にしていたそう。結婚生活が幸せなものになるようにと願いを託し、王女たちが嫁ぐ時には必ずオパールを贈ったのです。
オパールは、どれひとつとして同じ表情を持たず、たくさんの意味を秘めた個性豊かな宝石です。すべてのオパールが「世界にひとつ」。価値があり、あなただけのオパールの輝きとなってくれることでしょう。