子供部屋

あなたの家庭は何畳?子ども部屋が4.5畳で足りるワケ

DATE - 2019.7.20
CATEGORY - ライフスタイル
WRITER - 堀本一徳

おそらく子どもに猛反発されるこちらの記事。本日の話題は、家を建てるときに「子ども部屋の広さ」をどうするのか?です。

家族が増えると欲しくなるマイホームですが、部屋にできる空間は限られていますよね。結論から言いますと、子ども部屋は4.5畳もあれば十分です!

「えっ!さすがに狭いでしょ…」と思ったそこのあなた。この記事では、子ども部屋が4.5畳と狭くても足りるワケをご紹介しますので、ぜひ納得できるかチェックしてみてくださいね。

子ども部屋の広さをアンケート

子ども部屋と言っても、家の広さや、家庭ごとの考え方によって意見は変わってきます。例えば、2階建と平屋(マンション)では取れる部屋数も、1部屋に当てられる広さも違うでしょう。

そこで、「子ども部屋の広さ」について全国の男女100人のアンケート結果を発表します。

・6畳程度…72%
・4.5畳程度…15%
・8畳程度…8%
・8畳以上…5%

確かに筆者も幼少期のころは、6畳の子ども部屋だった気がします。

【6畳程度と回答した人の意見】
・「6畳以下だとベッドと机だけでスペースを取られてしまう」
・「逆に8畳以上だと広すぎて、子どもが散らかしそう」
・「6畳あればベッド、机、タンスをおいてもまだ余裕がある」

確かに、ベッドと机、タンスをおくとしたら6畳程度は必要です。子どもが大きくなるにつれ物も増えるでしょうし、しっかり収納を取れるよう6畳程度にしたくなる気持ちも分かります。

【4.5畳程度と回答した人の意見】
・「今の住宅事情ではどうしても広いスペースは取れない」
・「小さなときからそれほど広い部屋は必要にならない」
・「勉強できて寝れたらそれで十分。普段はリビングがある」

4畳程度はベッドと机(またはタンス)がちょうど収まるくらいの広さ。物を増やすことは難しいですし、子どもからすると「もっと広い部屋が良かった~」と思うかもしれません。

それでも、私は「子ども部屋は4.5畳で十分!」だと言い切ります!!!実際、私の家の子ども部屋は、4.5畳です。

勉強はリビングでも十分できる

では、なぜ子ども部屋を4.5畳で足りると思うのか、その理由のひとつが「勉強スペース」です。

あなたは子どもの頃、学校や塾の宿題をどこでしていましたか?

私が小学生、中学生の頃はリビングで宿題をしていました。子ども部屋で勉強をしたのは、高校生の頃の受験前だけ。期間にしてわずか半年といったところでしょうか。

つまり、勉強をリビングで済ませれば、子ども部屋に勉強机をおく必要はなくなるのです。

そして「勉強スペースとしてリビングを使用している割合」について全国で調査した結果はこちら!

・未就学児…11.1%
・園児…46.2%
・小学生(低学年)…76.4%
・小学生(高学年)…63.3%
・中学生…62.5%
・高校生以上…27.3%

小学生と中学生の6〜7割がリビングで勉強している結果に。子ども部屋で勉強する割合が増えるのは高校生以上と、私の幼少期のパターンが多数派だったのです。

高校生以上はリビングで勉強をしなくても、学校や図書館などの勉強に適した場所はいくらでも知っていますし、カフェでおしゃれに勉強する高校生も多いですよね。

子ども部屋に勉強机が必要なければ、あとはベッドとタンスがおける広さがあれば事足りるんです♩

子どもと暮らせる期間は短いよ

子ども部屋を4.5畳で十分とするもうひとつの理由は、「子どもと暮らせる期間」。

日本の義務教育は小学校と中学校の合わせて9年間。高校と大学(4年制、短大、専門を含む)まで進学するとなると、12年~16年間は学生として勉学に励むことになります。

ここでポイントとなるのが、進学と同時に「ひとり暮らし」が子どもの選択肢にあることです。

県外の高校、大学に進学する子どもは基本的に親元を離れてひとり暮らしを始めます。子どもの成長を嬉しく思う反面、静かになった家にどこか寂しさを感じてしまう時期ですね。

ただ、よく考えてみると、私たち親は子どもが巣立ってからの方が長くその家で過ごします。

例えば、子どもが18歳でひとり暮らしを始めたとすると、子ども部屋が必要だった期間も18年間です。父・母ともに50歳であれば、残り30年以上も子どもなしで過ごすこともあります。

であれば、子ども部屋は最低限の広さにして、寝室や書斎を広く取ってもいいと思うのです。

まとめ

「子どもにはいい環境を」と思うのは親として当然です。しかし「いい環境=子ども部屋」ではないですし、そもそも勉強はリビングや図書館など他の場所でも十分にできます。

それに日本では、小学生まで親と子どもが一緒に寝ることも珍しくありません。そう考えると、進学するまでの18年間どころか、中学・高校の3~6年間しか使われないのです。

各家庭によって考え方はあると思いますが、これから家を建てる人はぜひ一度、子ども部屋にそれほどの広さが必要なのか。そのスペースを他に有効活用できないかを考えてみてください。

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ryukyu’s WRITER
ライター写真・堀本一徳
ライター・カメラマン
堀本一徳
大学時代に教育学と総合情報を学び、小中高の教員免許を取得。児童相談所や学童保育所での勤務経験あり。現在はフリーライターとして教育やIT、旅行などについて執筆。WEBデザイナー・フリーカメラマンとしても活動中。また、単身で24カ国を旅行するほどの旅行好き。プライベートでは1児の父として奮闘中!
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