本を読む子ども

キーワードは「どうして?」子どもが楽しく読書感想文を書けるコツ

DATE - 2019.7.3
CATEGORY - 妊娠・子育て・家族
WRITER - 如月柊

夏休みの宿題の定番といえば「読書感想文」。

筆者もそうだったのですが、子どもの頃は本を読むのがめんどくさくて、夏休みの最後の最後まで残っていた宿題でした。本嫌いなお子さんをお持ちのママさんは、ちょっと頭が痛い宿題ではないでしょうか?

今回は、読書感想文が嫌いだった筆者がお届けする「誰でも簡単に書ける読書感想文の書き方」と「おすすめの図書」についてご紹介します。

インタビュー形式で、楽しく本の内容をふりかえろう!

原稿用紙を目の前に出されると「面白かった」「楽しかった」ぐらいしか書けないことって結構あります。ですが、案外心の中では言葉にできない思いを感じていることもあるものです。大人の私たちでも「こう思っているんだけど、うまく伝えられない!」ということってありませんか?

そこで、原稿用紙に向かう前には、ぜひ「インタビュー形式」にして、お子さんと一緒に本の内容を深掘りしてみましょう。それだけで読書感想文の約8割は完成です♩

インタビューの内容例は以下。ママたちはインタビュアーになりきって、お子さまにたくさん質問してあげてみてくださいね!

登場人物の誰が一番好きだった?
どうして(その理由は)?

登場人物の誰が一番嫌いだった?
どうして?

どの場面が一番気になった?
どうして?

〇〇ちゃんならどうしてた?

登場人物の誰の言葉が心に残った?
どうして?

このお話を読んでどんな気持ちになった?
どうして?

このお話を読んで、新しく学んだ(知った)ことはどんなこと?

「どうして?」をたくさん聞くことで、お子さんも深掘りする習慣がついて、読書感想文を書く材料がたくさん出てくるようになりますよ。

読書感想文にオススメの本

書いてもらう仕掛けがわかっても、まずは読んでもらわなければ始まりません。世の中には、良書と呼ばれるものはたくさんありますが、ここでは筆者のおすすめを少しだけご紹介します。

小学校低学年向け

『まほうのじどうはんばいき』
作:やまだともこ
絵:いとう みき
出版社:金の星社

魔法のような自動販売機に出会った少年の成長ストーリー

こちらは読売童話コンテスト優秀賞受賞作品です。主人公こうへいが見つけた自動販売機は、ボタンを押すとそのとき必要なものが何でも出てくるという魔法の自動販売機でした。便利でなんでも自動販売機に頼ろうとしてしまうこうへいを心配したお母さんがボタンを押したら、突然自動販売機は消えてしまいます。さて、こうへいはどんな行動をとるのでしょう?夢のような自動販売機に子どもたちもどんどんお話に引き込まれていきますよ。

まほうのじどうはんばいき

小学校中学年

『火曜日のごちそうはヒキガエル』
作:ラッセル・E・エリクソン
絵:ローレンス・ディ・フィオリ
訳:佐藤 涼子
出版社:評論社

こちらは長く小学校国語の教科書にも取り上げられた名作です。ヒキガエルの兄弟、ウォートンとモートンのお話で、ウォートンはモートンの手作り砂糖菓子をおばさんに届ける時に足をケガしてミミズクにつかまってしまいます。ミミズクは6日後の自分の誕生日の特別なごちそうとしてウォートンを食べるといいます。ウォートンはなんとか心変わりしてもらえるように、ミミズクに毎晩おしゃべりをします。さて、ウォートンはどうなるのでしょうか?ついついウォートンが食べられちゃうのか気になって、先をどんどん読みたくなるお話です。

火曜日のごちそうはヒキガエル

小学校高学年

『シャイローがきた夏』
著:フィリス・レイノルズ・ネイラー
訳:さくま ゆみこ
絵:岡本 順
出版社:あすなろ書房

こちらは犬を思う気持ちが共感できるお話で、犬好きのお子さまに手に取ってもらいたい一冊です。少年マーティは、ビーグル犬の子犬に出会います。ですが、このビーグル犬、普段から飼い主にいじめられているのかマーティが近づくと怖がります。そこで、不憫に思ったマーティは子犬に「シャイロー」と名前をつけて、内緒で世話をはじめ、飼い主から守ろうとします。しかしシャイローを守るために、嘘をつき「本当に正しいことって何?」と考え始めます。子犬との出会いをきっかけに、大人に近づいて行く少年の姿を描いた作品です。

シャイローがきた夏

本は新しい知識が手に入ったり、空想の世界で擬似体験ができたり、本来とっても楽しいものです。読書感想文のせいで本嫌いになったなんてことにならないように、大人が上手に誘導してあげたいものですね。

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如月柊
ライターの如月柊です。猫が好きで猫と一日過ごすのが一番の幸せと思っております。よろしくお願いいたします。
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