「ありがとう」と、あなたは自然と言葉にできていますか?
この感謝の言葉は、子どもが大きくなり集団生活の中で、より良い人間関係を築くために必要不可欠な言葉です。しかし、学生や社会人を経験した立派大人でさえも「ありがとう」と言葉にして感謝を伝えられない人も多いのではないでしょうか。
特に、実の両親には言葉にして伝えるのは少し恥ずかしいものですよね。
でも、子どもには素直に自然と「ありがとう」が出てくる人間に育ってほしいと思うのが親心です。
子どもに気付かされた「ありがとう」と言葉にする大切さ
子どもが言葉を話せるようになるのは、個人差もありますがだいたい2才前後。その前から、ママやパパの言う言葉の意味を理解している様子も伺えます。
うちの場合、2才を過ぎてくると体力もつき、お昼寝や夜の寝かしつけに時間が掛る日が増えてきました。
そんなある日、寝かしつけている最中に「今日はどんな1日だった?」と布団の中で子どもと話していたとき
「お買い物に付いてきてくれて、ありがとう」
と伝えたら、子どもはニコッと笑い、満足感に満ち溢れた表情を浮かべました。心なしかいつもより早く眠りについた気もします。
小さい表情の変化だったのですが、これがきっかけで、毎日の生活の中で当たり前になっていることでも言葉に出さないと伝わらないものなんだな…と、思い出すことができました。
子どもから学んだ「褒め方・叱り方」
子どもを褒めると「また褒められたい!」と期待に応えようとし、叱ると「もう叱られたくないから」と同じことはしないようにします。
褒めたり叱ったりするとき、これからは「感謝する」ことををプラスしてみてください。感謝の気持ちを伝えることをプラスするだけで、子どもの自律性や自主性は育つそうです。
感謝を伝えることは、子どもにとって、親と子が対等な関係となり「認められた」という感情とともに「役立つことができた」という喜びも感じることができます。
「おもちゃを片付けて褒められたい。」という感情ではなく「おもちゃを片付けて喜んでもらいたい。」という気持ちになり、何度も繰り返していくうちに徐々に自律性や自主性が育っていくようです。
夫婦関係も良くしてくれる魔法の言葉
子どもが生まれて「ありがとう」を伝えるよう心がけてから、家庭にも笑顔が広がるようになりました。
パパが当たり前にやってくれていたことに「ありがとう」。靴下は脱ぎっぱなし、食器はそのまま、言いたいこと不満は山のよう………それでも「ありがとう」。
たった5文字の言葉ですが「ありがとう」の一言は魔法のようで、夫婦仲よく、家族が本当に家族になれた感じがしました。言葉にする大切さを気づかせてくれた子どもに、とても感謝しています。
子どもの力は無限大。子どもと一緒に成長し、色んなことを気づかせてくれる日々が、これからも楽しみでしかたありません。