ほとんどのママは、赤ちゃんが泣いて“ぐずる”という経験は日常茶飯事。親戚や近所のおばぁに「あいや~、“にんじがまん”しているねえ。」と言われたこともあるのでは?
にんじがまんとは、寝るのを我慢している、いわゆる「寝ぐずり」のことを指す沖縄の方言。
にんじがまんする時期は子どもによって違って、新生児期~2歳ごろまで続く子もいるらしい。
私は3人の子のママだけれど、ひとりめの長男が1番“にんじがまん”していた気がする。比べて次男はほとんどなく、3人目の長女は生後8か月。絶賛にんじがまん中。にんじかまんは兄弟でも三者三様みたい。
今でこそ、長女がにんじがまんしていても「あ~よしよし、にーぶいしてるねえ、可愛いねえ。」と声をかけてあげられけれど、長男のときは戸惑った。おむつも替えたし、お腹もすいてないし、室内も適温。なのに、なんで泣くの…?って。
調べてみると、赤ちゃんという生き物は、寝るときに意識が遠のいていくのが怖いと感じるらしい。
言われてみると、そう感じる理由はわからなくもない。
そう知ってから、私は子どもが“にんじがまん”をしても優しく受け止められるようになった。「〇〇ちゃんはにーぶいしてるんだよ。寝ても大丈夫よ。ママがいるからね。安心しておやすみ。」今ではそう声をかけられるようになれた。
寝ぐずりの対処法は調べればいくらでも出てくるが、そう簡単にはいかないことの方が多いのがママになっての実感。そんなときは 「寝かせるのを諦めてしまうのもひとつの手」とも思えるようになった。
アレもコレもしたいのに時間ばっかり過ぎていく…。なんで寝てくれないの…?
そう感じて辛くなったりイライラしてしまうなら、無理に寝かせる必要はないと私は思う。寝かしつけを諦めて、電気をつけてコーヒーを淹れよう。好きな音楽を聴いたり、映画を見るのもいい。
ママの気持ちが楽になる方を優先しよう。
ときどき、赤ちゃんの泣き声を心配した周りの声掛けや、世の中の“固定概念”に辛くなってしまうこともあるだろう。
そんなときは、「この子いつも“にんじがまん”するわけさ~。」とやり過ごしてもいい。ママのせいでも、誰のせいでもないんだから。
「また“にんじがまん”してるの~。可愛いねえ、大丈夫だよ。」
穏やかな気持ちでいられるママが増えますようにと願いながら、たんちゃー(短気)な私自身にも言い聞かせている今日この頃です。
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