沖縄県の西表石垣国立公園の満点の星空が、日本で初めて星空保護区に認定されたのはご存知でしたか?
都心ではあまり見ることができない星空、この満天の星空をみることができるのは、沖縄の魅力的な自慢のひとつ。毎日忙しく過ごしている方もたまには夜空を見上げてみてはいかがでしょう。
星空保護区とは
星空保護区は国際ダークスカイ協会が2001年から始めた星空保護区認定制度のこと。暗い夜空を守るために、光害の影響や街灯などの厳しい基準をクリアするよう、自治体や住民の方々が取り組んでいる姿を称える制度をいいます。
認定された西表石垣国立公園は住居も含まれているため、街灯の数も多く自治体や住人の方の協力なしでは成し得ないものでした。
日本では総称して星空保護区と呼ばれていますが、本来は6つのカテゴリーに分かれており「コミュニティ」「パーク」「リザーブ」「サンクチュリア」「ナイトスカイプレイス」「ディベロップメント」のうち、西表石垣国立公園はパークで認定されています。
「パーク」のカテゴリーでは他に、グランドキャニオン国立公園など世界各地54のパークが認定されています。
星空の楽しみ方
西表石垣国立公園は八重山諸島に属している石垣市と竹富町からなっており、保護区として認定された広さは406.53㎢とかなりの広範囲です。(だいたい東京ドーム10個分!)
八重山諸島で夜空を見上げると満天の星空を見ることができます。21個ある一等星をすべて観測することができ、88星座のうち84星座を観測することができる日本随一の星空観測の地といっても過言ではありません。北半球では見ることが難しいとされている、南十字星も12月下旬から6月ころまで見ることができます。
八重山諸島では、星空を眺めながらヨガを楽しんだり、カヌーでのんびり清寂な海を満喫したりといろいろなツアーが催行されています。もちろん、ツアーに参加しなくても、ただ寝転んでいるだけで十分に満点の星空を体感できます。ただし、道路に寝転んだりするのは危険が伴うので十分安全な場所でゆっくり星空観測を行ってくださいね〜!
星空以外の魅力も
西表石垣国立公園へ星空を観測に行くのなら「ヤエヤマヒメボタル」と「サガリバナ」が作り出す、幻想的な空間へも足を運んでみてください。
ヤエヤマヒメボタル
2月末から4月末ころまで、日没してから1~2時間程度しか見ることができない日本最小のホタルです。一箇所に集まる性質のあるヤエヤマヒメボタルの1匹が光を放ち始めると次々と光を放ち、あたり一面が光の絨毯のように輝き幻想的な光景が広がります。
サガリバナ
6月下旬から8月初旬頃に見ることができます。サガリバナは一夜しか花を咲かせず、日が沈んでから花開き夜が明けると散ってしまう、とても儚い花。花が咲いている姿はもちろん、散ってあたり一面がサガリバナで埋め尽くされている風景を見られるのも幻想的で忘れられない思い出になるでしょう。
青い空と青い海以外にも、星空やヤマヒメボタル、サガリバナなどたくさんの感動を与えてくれます。沖縄に住んでいると、近すぎてどうしても見落としがちになってしまいますが、たまには夜の空気を吸いながら、夜空を見上げてみてはいかがでしょうか?