ランドセルを背負う男の子

ママも初めての出来事…元不登校経験者がお伝えできる「不登校」の乗り越え方

DATE - 2019.5.16
CATEGORY - 妊娠・子育て・家族
WRITER - 山口恵理香

2018年10月26日付の琉球新報によると、2017年度の沖縄県内の不登校者数は2589人。前年度よりも176人増加し、不登校に悩む保護者さんも多くいらっしゃるようです。

筆者自身も不登校を経験し、2年以上の半引きこもり生活を送っていました。

今だから「きっと乗り越えられますよ」とお伝えできますが、当時は「中卒」も覚悟していました。今回は、元不登校経験者がお伝えできる「不登校」の乗り越え方をご紹介します♩

「がんばれ」は無責任な言葉

不登校になってから、1番つらく感じた言葉は、大人から言われる「がんばれ」でした。

うつ病患者に対し「がんばれ」は言ってはいけない、という話は有名ですね。当時は「がんばりなさい」「みんなも、がんばっているのに」と言われるたびに、私はここまで疲れ果てているのに、誰も自分を認めてくれない、と思っていました。

「がんばれ」と声をかけるのは、場合によっては無責任な言葉に感じさせてしまう、と実際に不登校を経験した私は思います。ちなみに最も、嬉しかった言葉は「あなたはマイペースでいいのよ」でした。マイペースというフレーズを聞くたびに、いつかはまた元気になれると信じていたのです。

もし、お子さんが何かに悩み、苦しそうにしているときは「がんばれ」ではなく「無理しないで」「マイペースでいいんだから」と、優しく包んであげてください。

不登校になった子たちの受け皿はどこかにある

不登校になっても焦る必要はありません。私が不登校を経験したのは、もう15年以上も前のことでしたが、当時からフリースクールやサポート校のように、不登校になった子たちのための受け皿がありました。

あれから時代も変わりました。現在は不登校についての認識も広がり、おそらく数年前よりも風向きが良い方向へと変わっているのではないでしょうか。

私の場合、フリースクールは自分で探しました。ただ当時は都内でもフリースクールは限られていて、何軒か足を運びながら「ここなら大丈夫」と最終的に決めました。

何が何でも学校へ復帰させようとすると、それは子どもにとって確実に負担になります。

私自身が強くそう感じてきましたし、当時は両親との喧嘩も絶えませんでした。不登校がはじまっても、自分の居場所さえ見つければ大丈夫なんです。

いつかは乗り越えられるから、きっと大丈夫

不登校がはじまった当初は、絶望の淵に立たされていました。

中学を無事に卒業できるのか。卒業できたとしても、その先は社会の中でどう生きていくのかずっと不安でした。中学生になっても、高校生になっても、しばらくは母親と一緒にお風呂に入らないといけないくらい、情緒不安定だったのです。母親とお風呂に入らなくなったのは、大学生に入ってからでした。

不登校になっただけで、どうかお子さんを責めないであげてください。いくらでも逃げ道はあり、これ以上の傷を抱えないように対策をとる方法はあります。

私自身の経験をもとに「不登校」について、取り上げさせていただきました。何かの参考になれば幸いです。

参考記事:琉球新報
「沖縄県内の小中学生不登校2589人 高校も全国の2倍 いじめ、暴力も過去最多」

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ryukyu’s WRITER
ライター写真・山口恵理香
コラムニスト・WEBライター
山口恵理香
2013年よりWebライターとして活動開始。cinq、mer、bis、JJ、CLASSYなど執筆実績多数。モットーは「瞬間を生きる」。金髪とCHANELの赤い口紅がトレードマーク。2019年、出版予定。
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