イクメンパパ

沖縄は“イクメン力”第2位!育児に対するパパの本音とは?

DATE - 2019.11.17
CATEGORY - 妊娠・子育て・家族
WRITER - 堀本一徳

育児は夫婦協力して行うものですが、日本では「育児=ママ」という印象が強いもの確か。時代は変われど「パパがまったく育児に参加してくれない…」と悩みを抱えるママも多いのではないでしょうか?

そこで、元児童相談所・学童保育所の職員だったパパライターの堀本がリサーチ。今回は、パパがなぜ育児に参加したくないのか、その理由と対処法についてご紹介していきます。

<記事の内容はこんな感じ>
1.「イクメン力」沖縄県は全国第2位!
2.パパにはやる気はあるけど行動できない
3.育児に参加したくないパパの本心とは?
4.パパが育児を参加しやすくするには?
5.まとめ

1.「イクメン力」沖縄県は全国第2位!

「育児=ママ」という印象の強い日本。では、沖縄県のパパたちはどうなのでしょうか?

積水ハウス株式会社が発行した「イクメン白書 2019」によると、5つの評価基準の総合ポイントで順位付けされる「イクメン力ランキング」において、沖縄県のパパたちは第2位を獲得しました。

・パパが行う家事育児の数…7.20個(2位)
・パパをイクメンと思うか…+0.13(9位)
・育休取得日数…4.52日(5位)
・家事育児時間…13.14時間/週(7位)
・家事育児参加幸福感…+0.89(23位)

参考「日本の育休実態を徹底調査! 47都道府県の20代〜50代の「パパ・ママ」9,400人に聞く 「イクメン白書 2019」を発表」

惜しくも1位を逃してしまいましたが、「パパをイクメンと思うか」という質問に対して、多くのママから高く評価されていました!そのことからも、沖縄県のパパたちの“イクメン力”がよく分かります。

2. パパにはやる気はあるけど行動できない

同調査(イクメン白書 2019)において、パパの育休制度に対する意識も調査しており、「育休を取得したい」と答えたパパは60.5%と全体の半数以上にのぼりました。

また、象印マホービン株式会社の「家事・育児に関する意識調査」によると、育児中のパパ(30代〜40代)の91.5%が「忙しくても家事・育児になるべく参加すべき」と回答しています。

これらの調査結果からも、全国のパパたちが家事育児に意欲的なのは確かでしょう。

しかし、内閣府が毎年発表している「共同参画 2018年6月号」では、2017年時点でのパパの育休取得率は5.14%とわずか1桁台。対して、ママの育休取得率が83.2%であることからもその差は歴然です。

参考「家事・育児に関する意識調査」
参考「共同参画 2018年6月号」

3. 育児に参加したくないパパの本心とは?

「家事育児に参加したい」という気持ちはあっても、行動が伴っていないパパたち。ママが不満を抱える気持ちもよく分かります。

では、なぜパパたちは育児に参加しないのでしょうか?

社会的な不利益を感じる

同調査(イクメン白書 2019)では育休取得の実態も調査しており、以下のような結果に。

・職場に迷惑をかけた…63.7%
・給料ダウンがあった…48.1%
・引き継ぎに失敗した…81.2%

男女共同参画社会とは言いますが、いまだ日本では「育児=ママ」であると同時に「仕事=パパ」という印象も強いのもまた事実です。育休や育児に参加したことで社会的な不利益を被るのでは、一家の大黒柱であるパパが行動できないのも仕方ないのかもしれません。

何をすればいいか分からない

社会的な不利益を感じる点はもちろん、中には「何をすればいいか分からない」と戸惑っているパパも多くいます。

子どもが生まれてから今まで、ママ主体の育児だったのでしょう。それではいきなり育児に参加しようとしても、何から手をつければいいか分からなくて当然です。

役割分担をはっきりしたい

行動心理学において、男性は役割分担されている方が高いパフォーマンスを発揮しやすいとされています。と同時に、他人の役割に干渉すると、ストレスを感じやすいともされており「育児=ママ」と思っているパパにとって、育児に参加するのは心理的ハードルが高いのです。

4. パパが育児を参加しやすくするには?

社会的な不利益、経験不足、心理的ハードルなど様々な理由はあるものの、ママとしてはパパにはもっと育児参加して欲しいもの。

では、どうすればパパも育児参加しやすいのでしょうか?

「参加する」という認識を改める

パパの育児参加で重要なポイントは「育児に参加する」という認識を改めることです。

ここまであえて「参加」と表現してきましたが、本来、育児は夫婦で行うもの。家庭によって育児の内容や割合に差はあったとしても、パパも育児をするのは当然です。

では、どうすれば認識を改められるのかですが、まずは「現状の把握」をしましょう。

家庭によって夫婦の役割は様々。片方だけ働いていることもあれば、最近では共働き家庭も珍しくありません。仕事・家事・育児の負担がどれほどなのか、一度書き出して、見える化をしてみてください。

どちらに負担が集中しているのか視覚化することで、パパの認識を改めることにつながります。

役割を具体的に指示する

現状を把握し、認識を改められたら、次はパパに「役割」を伝えましょう。

先述したように、パパは育児に対して「何をすればいいのか分からない」「ママの役割を取るのは難しい」と感じていて、参加したくてもできないことはよくあります。

そこでママからパパに「あなたは~を担当ね」と役割を指示してあげるわけです。役割が明確であれば、何をすればいいか迷わないですし、ママの役割に干渉しないので心理的ストレスも軽減できます。

ただ、いきなり全部はできないので、少しずつ。

5. まとめ

「イクメン白書 2019」にもあるように、沖縄県のパパたちは全国的にもイクメン力が高いです。それでも、育児時間や育休取得でママには到底及ばない現状にあります。

今回、育児に参加しないパパの心境と対処法をご紹介してきたわけですが、何よりも大切なのは夫婦間の「コミュニケーション」。まずは夫婦でよく話し合ってみてください。

各家庭に合った役割分担ができれば、今まで以上にいい夫婦関係を築けるはずです。

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ryukyu’s WRITER
ライター写真・堀本一徳
ライター・カメラマン
堀本一徳
大学時代に教育学と総合情報を学び、小中高の教員免許を取得。児童相談所や学童保育所での勤務経験あり。現在はフリーライターとして教育やIT、旅行などについて執筆。WEBデザイナー・フリーカメラマンとしても活動中。また、単身で24カ国を旅行するほどの旅行好き。プライベートでは1児の父として奮闘中!
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