生後8ヶ月の娘をもつ、パパライターの堀本です。
娘が生まれたあと、病院の先生から「(赤ちゃんが)泣いたからってすぐに抱っこしたらダメよ」と注意されたことがありました。泣いたまま放置するのは可哀想…と思ったこともあったのですが、今では先生の指示に従って良かったな、と感じています。
今回は「赤ちゃんが泣いでもすぐ抱っこNG」の理由を解説します!赤ちゃんを強く、そして育児しやすい子どもに育てるための“秘密”が隠されていました。
赤ちゃんが泣いたらすぐ抱っこする派?
まずはママたちに質問です。赤ちゃんが泣いたら「すぐ抱っこする派」それとも「少し様子を見る派」ですか?
・すぐ抱っこする派…52.17%
・少し様子を見る派…47.83%
赤ちゃんが泣いたときの対応についてアンケート結果をみると「すぐ抱っこする派」がわずかながら多いという結果に。では、それぞれ回答した人の意見も合わせてご紹介しましょう。
【すぐ抱っこする派】
・「赤ちゃんを安心させてあげたい」
・「赤ちゃんとのスキンシップになるから」
・「泣いたままだと周りの目が気になる」
【少し様子を見る派】
・「ワガママな子どもになりそう」
・「毎回抱っこしていたら大変なので」
・「抱き癖がつくって、聞いたことがあるから」
正直、どちらの意見ももっともだと思いますし、各々で考え方があって当然です。それでも、私は「すぐに抱っこせず、少し様子をみる」ことをおすすめします。
泣くという行為は心肺機能を強くする
なぜ「少し様子をみる」ことをおすすめするのか、1番の理由は「泣くという行為」の意味にあります。
・お腹が空いている
・オムツが汚れている
・眠いのに寝れない
など、赤ちゃんが泣くのには“何かしらの理由”があるものですし、抱っこは泣き止ませるのに有効な手段なのも確かです。ママ・パパと身体が密着するので、赤ちゃんも安心できるのでしょう。
しかし、赤ちゃんが泣くのは不快感・不安感を表すためだけでなく「運動」の意味もあります。
生まれたばかりの赤ちゃんはまだ心肺機能が未熟です。脈拍は弱々しいですし、空気を吸う力もあまりありません。赤ちゃんによっては母乳を吸うことさえままならないほどです。
赤ちゃんが泣くときはいつも全力。心臓からはたくさんの血液が送られ、思いっきり泣くためには肺を大きく膨らませる必要があります。心肺機能を強くするのに「泣くこと」はとっても大事なのです。
抱き癖がつくと“自分で寝る力”がつかない
また、別の理由としては「自分で寝る力」を身につける妨げになることも挙げられます。
と言うのも、赤ちゃんは何も考えていないように見えて、実はとてもよく物事を捉えています。ママ・パパをよく見ていますし、自身の行動でどう反応が返ってくるのかには敏感です。
例えば、泣くたびにすぐ抱っこしてしまうと、「泣く=抱っこ」と結びつけられます。
「泣いたら抱っこしてもらえた」から「抱っこして欲しいから泣こう」という思考に。いわゆる「抱き癖」のことで、抱っこしていないと常に泣いている赤ちゃんに育ってしまいます。
もちろん、抱っこすることはいいことですし、赤ちゃんとのスキンシップには欠かせません。
しかし、抱き癖がつくとひとりで寝るのが困難になり、ママ・パパがいないと眠れなくなります。ママ・パパがゆっくり眠るためにも、赤ちゃんには自分だけで眠る練習をしてもらいましょう。
まとめ
赤ちゃんが泣いたときに「すぐ抱っこする」「少し様子を見る」かはそれぞれの考えであるのはもちろんです。
ただ、泣くという行為は赤ちゃんの成長に欠かせない運動でもあります。私も病院の先生から言われましたが「心肺機能を強くしたいなら泣かせておくくらいがいい」とのことです。
実際、私の娘は生後8ヶ月になるのですが、少し様子を見ながら育てたおかげか抱き癖もなく、夜も比較的すぐに眠ってくれて助かっています。
泣いていても様子をみることはちょっと勇気がいることかもしれませんが、少しだけ見守ることもおすすめです。
参考:赤ちゃんが泣いたら「すぐ抱っこ」or「少し様子を見る」、どちらが多数派?
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